【2026年最新】貸切バスの値上げ理由とは?料金改定の背景と節約方法を解説
2025年11月適用の「新公示運賃額」とは?
2025年9月26日に国土交通省より貸切バスの新たな運賃・料金が公示され、2025年11月1日から順次適用が開始されました。今回の改定では、地域や車種によって差はあるものの、全体的に7〜8%の値上げとなっています。バス運転者の賃金水準を全産業平均給与額まで引き上げ、深刻な運転手不足を解消する原資を確保することが、改定の主な目的です。
ここでは、最新の新公示運賃額の要点や、これまでの制度改定の流れを順に見ていきましょう。
目次
値上げはしていないが、上限額が撤廃

まず大きな転換点となったのが、2023年9月1日から施行された「新公示運賃額」です。この制度改定により、従来の上限運賃制が撤廃されました。具体的な料金表は以下の図をご覧ください。
| 地域別単価 | 北海道 | 東北 | 関東 | 北陸信越 | 中部 | 近畿 | 中国 | 四国 | 九州 | 沖縄 | |
|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
| 距離 | 大型車 | 140 | 170 | 160 | 150 | 140 | 160 | 190 | 140 | 140 | 120 |
| 中型車 | 120 | 150 | 140 | 130 | 120 | 130 | 160 | 120 | 120 | 170 | |
| 小型車 | 100 | 130 | 120 | 110 | 100 | 110 | 140 | 100 | 100 | 140 | |
| 時間 | 大型車 | 5,570 | 6,530 | 6,580 | 6,440 | 6,820 | 7,390 | 6,320 | 6,380 | 6,330 | 5,230 |
| 中型車 | 4,700 | 5,520 | 5,560 | 5,430 | 5,760 | 6,240 | 5,330 | 5,380 | 5,350 | 4,420 | |
| 小型車 | 4,030 | 4,740 | 4,770 | 4,670 | 4,940 | 5,360 | 4,580 | 4,620 | 4,590 | 3,790 | |
距離:1km あたり単価 ( 円 )
時間:1 時間あたり単価 ( 円 )
※こちらは2023年9月施行時点の単価です。最新の2025年11月適用分は後述します。
(引用元:公益社団法人日本バス協会)
旧制度では、上限額〜下限額の間で運賃を決定するよう定められていました。新制度では上限額が廃止され、下限額以上で運賃を決定する方針に変更されています。
地域や車種により異なりますが、国土交通省によると、2023年9月の新制度導入時にバス会社が行った旧下限額から新下限額への値上げ率は以下の通りです。
- 関東:26%増
- 近畿:25%増
- 九州:32%増
(引用元:公益社団法人日本バス協会)
例えば、関東から近畿まで大型バスで6時間かけて移動した場合、旧制度では93,420円、新制度では109,180円となり、15,760円の値上げとなっています。
料金は税別です。
見積りで出される金額は、実際の請求金額と相違する可能性がございます。バス会社から集合場所、解散場所からバス会社までの回送料金は、回送往復距離:50km,回送往復時間:2時間と仮定しております。別途料金として、深夜早朝・有料道路・駐車場料金等もかかる場合がございます。
公示運賃額の制度が変わった背景
制度が変わった背景には、以下のような要因が考えられます。
- 燃料費の高騰
- 運転手不足
- 人件費の上昇
- 新型コロナウィルスの影響
バス会社は深刻な人手不足に悩まされており、運転手の待遇改善を目的として新制度が導入されました。また、貸切バスの安全な運行を支えるには、バスの整備や修理の予算が必要です。上限を廃止し料金の自由度を上げることで、定期的にメンテナンスが行えるため、より安全にバスの運行が可能になります。
さらに、新型コロナウイルス感染症の影響による貸切バスの需要の変動も、業界に大きな打撃を与えました。貸切バスサービスを提供し続けるには、柔軟な料金設定が不可欠だと判断されたため、制度が施行されました。
公示運賃額が今後値上がりする可能性
新制度の背景を考えると、今後も貸切バスの料金は変動する可能性が高いと考えられます。新公示運賃額は、社会情勢や経済状況に応じて、おおむね2年ごとに見直しが行われる方針です。値上がりの主な要因としては、以下が挙げられます。
- 人手不足による人件費の上昇
- 燃料費の変動
- 安全対策の強化
バス会社は運行コストを上げざるを得ない状況です。ただし、各社の経営方針や競争状況により、料金の上昇幅や時期は異なる可能性があります。例えば、海外からの観光客が絶えず訪れるエリアでは、貸切バス不足に陥っているエリアもあります。貸切バスのニーズに応じて料金が変動することも考えられるでしょう。
【2025年11月適用】貸切バスの新運賃が値上げに
当初、次回の基準額改定は令和七年(2025年)10月頃を目安に検討が進んでいましたが、査定作業の迅速化により前倒しとなり、2025年9月26日に国土交通省より新たな運賃・料金が公示されました。各バス会社は、2025年9月26日から10月24日までの間に運賃・料金の変更を届け出ており、11月1日までに新運賃の適用が順次開始されています。
2024年度のコスト調査を踏まえた今回の改定では、地域や車種により差はあるものの、全体としておおむね7〜8%の値上げとなりました。例えば、大型バスの1時間あたりの基準額は、関東で6,580円から7,190円、近畿で7,390円から8,040円、北海道で5,570円から6,080円、沖縄で5,230円から5,710円へと引き上げられています。
2025年11月の値上げの目的は「バス運転者の賃金引き上げ」
今回の値上げの最大の目的は、貸切バス運転者の賃金水準を引き上げ、担い手不足を解消することです。バス運転者の平均給与額は、全産業平均給与額を下回る状況が長く続いてきました。路線バスの廃止や減便のニュースを耳にする機会も増えていますが、その背景にあるのが慢性的な運転手不足です。
運転者の確保には、賃金水準を全産業平均給与額まで引き上げることが不可欠であり、その原資を確保するために今回の運賃改定が実施されました。安全な貸切バスサービスを将来にわたって提供し続けるための見直しといえます。
経過措置として旧運賃が適用されるケースも
なお、今回の改定には経過措置が設けられています。新たな運賃・料金の実施日までに運送の引受を合意していた場合は、契約締結が実施日以降であっても、従前の運賃・料金を適用することが可能です。すでに見積りを取得し、契約を進めていた団体旅行や修学旅行などについては、必ずしも値上げ後の料金が適用されるわけではないため、利用予定のバス会社に確認してみましょう。
2025年3月にはコミューター車(ミニバス)の区分も新設
運賃改定と並行して、車種区分にも変化がありました。2025年3月1日には公示運賃が改正され、新たな車種区分として「コミューター車(車両の長さ6m未満で、かつ旅客席数14人以下)」が追加されています。
従来、マイクロバスよりも小さい車両を利用しても料金は小型マイクロバスと同じ扱いでした。コミューター車区分の新設により、少人数の旅行や送迎ではより手頃な料金で利用できる可能性が広がっています。ただし、コミューター車を保有しているバス会社はまだ限られているため、希望する場合は事前にバス会社へ確認することをおすすめします。
各社によって金額が異なるため見積りが必要
2023年9月の制度改定で上限額が撤廃されて以降、貸切バスの料金は「実際に見積りを取らないと正確な金額がわからない」仕組みになりました。公示されているのはあくまで下限の基準額であり、各バス会社が独自に届け出た単価をもとに料金が計算されているためです。
同じ距離・同じ時間の利用であっても、依頼するバス会社によって料金が変わってきます。さらに、以下のような要素によっても見積り金額は変動します。
- バス会社の車庫から乗降場所までの距離(回送料金)
- 利用する曜日や時期(繁忙期・閑散期)
- 早朝や深夜の運行の有無
- 交替運転手の手配
- サロンバスや新型車両など車両仕様の指定
1社だけに料金を確認しても、その金額が相場より高いのか安いのかを判断することは困難です。お得に貸切バスを利用するためには、複数のバス会社から相見積りを取り、内容を比較することが欠かせません。当サイトでは、最短1分で複数のバス会社へまとめて見積りを依頼することが可能です。
貸切バスの料金設定

貸切バスの料金設定は複雑に見えますが、明確な基準に基づいて算出されています。予算から料金相場を理解し、行き先を具体的に設定して見積りのシミュレーションを行ってみましょう。
当サイトでは、貸切バスの料金の概算を簡単に算出できる「料金シミュレーション」があります。是非ご利用ください。
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料金シミュレーション
料金の相場
一般的な貸切バスの料金相場は以下の通りです。
| バスの種類 | 大型 | 中型 | 小型 | マイクロ |
|---|---|---|---|---|
| 正座席数 | ~45席 | ~27席 | ~25席 | ~21席 |
| 補助席 | ~6席 | 無し | 無し | ~7席 |
| 荷物の数 | スーツケース36個 | スーツケース15個 | スーツケース4個 | トランクルーム無し |
| 全長 | 約10~12m | 約9m | 約7m | 約7m |
| 有料道路区分 | 特大車 | 大型車 | 中型車 | 中型車 |
|
料金相場 |
約102,000円〜 (約1,925円/1人) |
約90,000円〜 (約3,400円/1人) |
約75,000円〜 (約3,000円/1人) |
約64,000円〜 (約2,400円/1人) |
バスの種類や利用時間、走行距離によって料金は異なります。ただし、これらはあくまでも目安であり、実際の料金は利用条件や時期によって変動します。バス会社によって多少料金が異なる場合もあるため注意しましょう。
見積りで料金をチェックしてみましょう
2023年9月1日に施行された「新公示運賃額」と、2025年11月1日から適用された運賃改定により、貸切バスの料金制度は大きく変わりました。2023年の改定では上限額が撤廃され、下限額以上での自由な料金設定が可能になりました。続く2025年11月の改定では、運転手の賃金水準引き上げを目的に、地域や車種によって7〜8%の値上げが実施されています。今後も社会情勢に応じておおむね2年ごとに運賃の見直しが行われる方針です。
そのため、貸切バスを利用する際はコストを削減するための対策が必要です。コスト削減のためのポイントをまとめると以下の4つです。
- 繁忙期や土日祝日を避ける
- 複数社から見積りを取る
- 早朝や深夜帯を避ける
- オプションは必要なものに絞る
当サイトでは、最短1分で簡単に見積りを依頼することが可能です。お得に貸切バスを利用したい方は、是非お申し込みください。
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